スーパーなどで買い物する際、最近では商品のラベルを見る人が増えているようです。
特に加工品を購入する際にはしっかりと確認したいという方も多いと思います。
「糖」としてラベルに記載されているものにはスクラロース(しょ糖)、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、マルトース(麦芽糖)などがあり、多くの加工食品に含まれています。
今回は「糖」に焦点を当てて私たちにどんな影響があるのかについて簡単に解説していきます。
まず、炭水化物は食物繊維と糖質に分類され、糖質は更に以下の4つに分かれます。
・糖類 ・多糖類 ・糖アルコール ・その他
今回話題にするのは、この中の「糖類」についてです。糖類には単糖類も二糖類も含まれます。
前述したグルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)は単糖類であり、
スクロース(しょ糖)、マルトース(麦芽糖)は二糖類です。
ちなみに「糖分」は甘い物全般を指すので糖類や糖質のような分類には入りません。
多くの食材に含まれる糖は、もともとその食材に含有されているので天然成分です。
一方、ドーナッツやカップケーキなどの菓子類に振りかける糖や、清涼飲料水に溶け込んでいる糖、あるいはコーヒーや紅茶などに加える糖などは、食材に含まれるモノではなく後から加えられる糖になります。
食材に含まれている糖はその分子構造から、単糖類、二糖類、多糖類に分けられます。
糖を含む食材を食べると体内で分解されていくわけですが、その最終形態がブドウ糖です。
ブドウ糖は身体にエネルギーを供給してくれる材料になり、身体の至る所で消費されます。
・単糖類
最も基本的な構造の糖であり、一つの分子構造だけで構成されています。例えばブドウ糖や果実に含まれる果糖、あるいは牛乳に含まれるガラクトース(乳糖の構成分子)などが単糖類に分類されます。
●二糖類
文字通り2つの分子で構成された糖であり、私たちが一般的に砂糖と呼んでいるスクロース(しょ糖)は二糖類の代表です。
●多糖類
3つ以上の分子で構成された糖のことです。例えば、グリコーゲンは2つのブドウ糖分子と1つの水分子が結合しているので、多糖類に分類されます。