●自律神経を介してつながる心と体
私たちの健康は、体を構成するやく37兆個もの細胞の一つ一つがしっかり機能することで守られています。この細胞のエネルギーとなるのは十分な栄養素と酸素。これらが足りないと細胞がきちんと機能せず、やがて全身のあらゆる器官に不具合が生じてきます。
とりわけ重要なのが脳です。
栄養や酸素の不足により脳細胞の働きが衰えると記憶力や判断力が低下するだけでなく、内臓や各器官の働きも鈍くなります。胃や腸の機能が衰えば消化や栄養の吸収が悪くなり、下痢や便秘などの不調の原因に。
さらに肌や髪、爪などの細胞の再生が滞ることで、美容面にも悪影響が及びます。
●心の健康は体の健康
こうした不調に見舞われないようにするには、食事や呼吸によって取り入れた栄養と酸素を、一つ一つの細胞へしっかり届けることが重要。
その役割を担っているのが血液です。
血液の流れを司っているのが自律神経であり、自律神経を整えることで血液の流れが良くなり、全身の細胞の機能が活性化されるのです。そして、自律神経には心の状態が大いに関係しています。
怒りや不安によって心が乱れると、自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなります。すると体にも様々な不調が現れてきます。
つまり、心と体は自律神経を介して、繋がっているということ。心の状態が良ければ自律神経のバランスも整い、体の調子も安定するのです。